大学院科目履修時代にお世話になった東京音大にお邪魔してきました。
前々から先生にレッスンをお願いしていたところ、明日大学で時間が空いてらっしゃるとの一報を受けぷらりと🚄
大人になると当たり前ですが、学生のときのような練習時間が確保できなくなります。
教えているときは指導のスキルを学び得ることはあるけれど、自分の演奏技術の上達はしていませんしね。
自分のコンディションを最優先にして日々技術を磨いていた頃に比べ、はるかに成長したとも言い切れない自分の音を先生に聴かせるのが、何年か前までは情けなく悔しい気持ちでおりました。
本来、そんな自分本位な思い込みとこだわりはどうでもいいのですが、臆病な自尊心というものですね。
現状維持にとどまることやあるいは後退を恐れて、なにか新しいものをつかまなければと自分を追い込んでいた時期もありましたが、重要なのは自分の中の音楽をしっかりと表現していくことなのだと改めて認識しました。
ちょっと思い出話。
先生のホルンの音にずっと憧れて、大学の大先輩を通じてご紹介いただき習い始めたのは草津夏期国際音楽アカデミー。学部4年の夏で、母校での教育実習を終えたその足で仙台から草津に向かいました。(その実習も決意を新たにできた良い時間だったのですが、話が長くなってしまうのでまたいつか)
初日のレッスンが終わっても高揚感でワクワクとドキドキが止まらず、先生のおっしゃる言葉も吹いてくれた音も全て吸収しようと必死に練習してまた次の日のレッスンに向かったあの日のことを、ついこの間のように覚えています。
そのことに限らず、音楽を通じた出会いで、一瞬にしてそれまでの景色が全く別世界に見えてしまうような刺激にあふれた経験はこれまでにも幾度もあります。
私は、自分が出会う生徒さんにもそんな経験を沢山してもらいたいなと思っています。
もちろん人それぞれに音楽への向き合い方やモチベーションも違いますので、私がこんなことを言うのもおこがましいのですが。
それにしても先生は、いつお会いしても懐かしくて泣き出したくなるようなあたたかい人柄☺️💕
人生において習いたい先生に習えることがどれほど幸せなことか、音楽を楽しむ人たちには伝わるでしょうか。